輸入ビジネスは始める前から、そして継続中もお金の悩みが絶えません。
できる限りお金の流れをコントロールしたいと思っても、突然のアカウント停止やクリスマス商戦での大きな出費によって思っていた以上にクレジットの支払に苦労するということも多々あります。
そんな財政状況がピンチの時でも頼りになるのが、融資です。
人によったら融資=借金で悪いものと捉えている方もいるかもしれませんね。
でも、融資は本当に全部悪いものなのでしょうか?
今回は融資についてを解説しながら、いくつかある融資の方法について紹介していきたいと思います。
輸入ビジネスに関わらる方ならどんな方でも関係するお金についてですよ。
融資に対する間違ったイメージ?
借金は悪いものなのでしょうか?
いろんな方にこういった質問をすると、おそらく大半の方は借金に対して「悪い」または「なんとなく悪い」イメージと答えると思います。
それはテレビドラマや映画の闇金で破産するなどのネガティブなイメー持っていたり、両親から「借金だけはするんじゃないよ」と小さいころから聞かされていて深層心理に根付いている印象があるからではないでしょうか。
せっかくの機会なので、この機会に果たして本当に借金は悪いものなのか考えてみてください。
良い借金と悪い借金
ぼくは借金にも良い借金と悪い借金があると考えています。
どんなものでも大事なのは使い方です。
包丁だって優秀なシェフが調理に使えば最高の料理が出来上がりますが、殺人鬼が使えば人を殺すこともできる凶器になり得ます。
融資もそれと同じじゃないでしょうか。
良い使い方、悪い使い方があり、輸入ビジネスで融資によって売り上げが拡大させることができるなら、それは良い借金と言えませんか?
もちろん借金をするにはそれなりのリスクを背負うので、そのリスクを考慮した上で結論を出さなくてはいけません。
悪い借金とは、お金を借りて使ってもお金が増えない借金のことです。
つまり、自分の消費目的に使う場合のことですね。車とか家とか消耗品などです。
こういった自分の欲求を満たすためだけの借金は悪い借金ですが、売り上げ拡大や投資、自分以外が喜んでくれるものにお金を使う借金は良い借金です。
融資によって売り上げに弾みが出る
輸入ビジネスをしている方で全く融資を受けないにも関わらず、大きく稼いでいる人も確かにいます。
ですが、その場合、最初から人より相当な資金力を持っていたか、そこまでたどり着くのにかなりの時間をかけているはずです。
そういったマイナスのアドバンテージをショートカットしてくれるのが融資による資金調達です。
輸入ビジネスを始めるほとんどの方は、潤沢な資金もなければ、圧倒的な時間があるわけでもありません。
それなら、自分の努力と外部からの資金調達によって、一気にビジネスを飛躍させた方が効率的なはずですよね。
輸入ビジネスをしている方のほとんどは、こういった考え方から融資を申し込んでいます。
輸入ビジネスで使える融資制度の種類
それではこれから、輸入ビジネスで利用できる融資制度の5つをご紹介します。
正確には融資とはちょっと違うものも含まれていますが、お金を借りるという広い意味では同じなので一緒にまとめさせてもらいました。
日本政策金融公庫
もっともポピュラーな融資の方法が日本政策金融公庫からの融資です。
詳しくは以前書いた記事がありますので、そちらを参照ください。
マル経融資
マル経融資。正式名称は小規模事業者経営改善資金です。
こちらも日本政策金融公庫からの融資制度ですが、商工会議所や商工会から申し込みをするので入り口が違います。
詳しくはHPからどうぞ
普通に日本政策金融公庫に融資を申し込むのと何が違うかというと、メリットデメリットが違います。
まずメリットとしては、商工会議所や商工会が融資を推薦してくれるので融資の枠を大きくできたり、融資そのものが受けやすくなります。
また、その他助成制度を利用することで利率を半分程に下げることも可能です。
デメリットとしては、商工会議所や商工会からの推薦のため、商工会議所や商工会に対して定期的な報告義務を負うことや、推薦を得るために用意する資料が多いことがあげられます。
金融機関からの借り入れ
当たり前と言えば当たり前ですが、銀行からお金を借りる方法があります。
銀行はそもそもお客さんにお金を貸して利息で儲ける商売なので、こちらも堂々と申し込むことができますね。
一応銀行の融資にも難易度があります。右に行くほど融資の難易度は低くなります。
メガバンク → 都市銀行 → 地方銀行 → 信用金庫
あまり実績が出ていないうちからメガバンクや都市銀行に申し込むのはちょっと無謀かもしれないので、最初は都市銀行か信用金庫くらいにした方が無難ですね。
実績とは、決算を何回行ったか。どれだけ利益を上げているかが主に見られます。他にもいろいろ見られますが、基本はこの2つが重要ポイントです。
ビジネスローン
ビジネスローンという言葉自体、ちょっと聞きなれない単語かもしれません。
それでもローンという、融資をうけたお金を毎月返済する方法のことは聞いたことありますよね。
まぁ、それのビジネス版だと捉えてください。経営者、個人事業主向けの事業に使う資金を融資する無担保の融資制度をこう呼びます。
ビジネスローンにも2通りあり、一気にまとめて融資を受けるものと、キャッシュカードから必要な時だけ必要な額だけ引き出すものがあります。
おすすめは、必要なときだけ引き出すタイプです。この方が支払い利息も少なくなりますし、自由度が高いです。
このビジネスローンは一つ注意というか上3つとは融資の方法が大きく違う点があります。
日本政策金融公庫、マル経融資、金融機関は実績によって融資の有無や金額が審査されます。
一方で、ローンはスコアリングという判定システムが自動的に審査を行います。
そこでチェックを受けるのが、ビジネス実績ではなく、これまでのクレジットの支払い状況や電話代や公共料金の支払いなどの生活面での支払い状況となります。
実績がないから融資を受けられないと言われても、生活面での支払いがちゃんとできていれば融資を受けられるので、うまく使い分けられるといいですね。
キャッシング
ここまで4つの方法を紹介しましたが、すべてダメだった場合最後に残った方法がキャッシングとなります。
輸入ビジネスをやっている人なら最低でも3枚はクレジットカードを持っているので、そのクレジットカードのキャッシング機能を使いましょう。
この方法はほぼ確実に資金を引き出せます。
ただし、キャッシング枠をゼロに設定していたり、ショッピングでクレジット枠をすべて使い切っていると使用できないので注意が必要です。
おすすめの融資方法
いろいろ資金調達の方法をお伝えしましたが、どれが自分に合っているのかどのように判断すれば良いのかなかなかわかりにくいですよね。
100人いれば100通りのおすすめがあるのですが、大雑把にあえて2つのパターンに分けてどの方法が向いているのかご提案したいと思います。
余裕がある場合のおすすめの方法
まず、資金的に余裕がある。決算も2回以上終えている。という方は、上3つの日本政策金融公庫、マル経融資、金融機関をおすすめします。
その中でも、日本政策金融公庫は最も融資を受けやすいのでダントツのおすすめです。
輸入開始直後でも融資してもらえることが多いというのも、一番人気の理由かもしれません。
では、どうして余裕がある方に日本政策金融公庫、マル経融資、金融機関が良いというと、先にも言いましたが、この3つは実績をみて融資の審査をします。
輸入ビジネスで儲かっているという余裕があればあるほど、融資も引き出しやすいので、ちゃんと実績を証明できるという方は迷わずこちらの中から選びましょう。
余裕がない場合のおすすめの方法
ビジネスをやっていれば、うまくいかない時期があります。
赤字を出してしまっていたり、売上が少なかったり、上3つで融資を断られたり・・・・
そんな場合は、ビジネスローンかキャッシングを利用しましょう。
というか、支払いをしなくてはならないのに現金を今すぐ用意できないという場合は、四の五の言わずこの方法に頼るしかありません。
クレジットカードの支払いができないとなると、枠を拡大できなくなったり、新たにカードを発行できなくなるので、輸入ビジネスでは致命的です。
ビジネスローンは「ビジネスローン おすすめ」「ビジネスローン 比較」とGoogle検索すると役立つページはいろいろ出てきますので、最も自分に合うものをチョイスしてください。
まとめ
・融資=借金にも良い借金と悪い借金がある。
⇒お金を生む借金は良い。お金を生まない借金は悪い。
・5つの融資方法
⒈日本政策金融公庫
⒉マル経融資
⒊金融機関からの借り入れ
⒋ビジネスローン
⒌キャッシング
・余裕がある場合のおすすめの方法
⇒日本政策金融公庫(ダントツおすすめ)、マル経融資、金融機関
・余裕がない場合のおすすめの方法
⇒ビジネスローン、キャッシング